出産時のこと 3

「もう髪がみえてるわ!」というのを何度聞いたことでしょうか。
いろいろな体勢で試みましたが、なかなか出てきてくれません。
「どこかで引っかかっているみたい。」

「帝王切開」という単語も何度か耳にしました。
「ここまできてお腹切られるのは・・・」とも思いました。

押したら出るかもしれない。ということで、女医さんが肋骨の下の方を押し、他のお医者さんが赤ちゃんの頭を引っ張ります。
それでも出ない。
お医者さん、助産婦さんのヘルプでどんどん人が増えていく分娩室。

男の先生がやってきて、女医さんと交代してお腹を押されます。
「このままだと肋骨折られる!出さないと!!」と気張る私。

そしてとうとう「頭が出た!」との声が。
その後、2回ほどの陣痛で赤ちゃんが出てきました。

でーん。と私の胸に放り投げられた赤ちゃん(放ってはいないと思いますが、そんな感じでした)は、暖かくて、そして何より隣で泣いている夫を見て、涙があふれてきました。

それからはカンガルーケアを終えた赤ちゃんは助産婦さんに連れられて、台にのせてきれいにしてもらっていました。
夫は「へその緒を切ってください」と言われていましたが、辞退。
それどころではなかったんでしょうね。

私は縫ってもらったり、胎盤の処理やカンガルーケアで血まみれになったので、その場をしばらく動けず。
きれいになった赤ちゃんは私の元に運ばれ、初めて授乳をしたのでした。

結局出産を終えたのは昼の1時半。
20時間を超える難産でした。
ドイツではシフトは3交代制ですが、出産を終えるころには最初の助産婦さんとお医者さんに戻っていて、よく頑張ったね。と声をかけてもらいました。

ドイツでの出産を控えてる方にだいたいの雰囲気が伝わるといいな。
日本で出産したことはない私ですが、次があれば、次もドイツで出産したいと思っています。

にほんブログ村 海外生活ブログ ドイツ情報へ