出産時のこと 2

子宮口はまだ2cmしか開いていないということだったので、ちょっと散歩していらっしゃい。この病棟は9階まであるから。と提案されました。
そういう気分になれるのなら。ともいわれたのですが、動いたほうが早いとも聞いていたので、がんばって上りました。
ええ。9階まで。
それからさらにまた半分のぼって、裏庭もぐるりと回って。
陣痛が収まるとどんどん階段を上って、陣痛がくると壁に額をつけてお尻を押すという情けない格好だったと思います。
私につきそって夜中に階段上りしてくれた夫に感謝。
お尻も押してくれましたし。

そして、外のベンチでちょっと休憩(陣痛は休憩してくれませんが)してから、また分娩センターに戻りました。
もう一度CTGをつけて、分娩室が空いたというので、移動。
0時すぎくらいだったと思います。
助産婦さんのシフトチェンジで違う人が担当に。


青の部屋と名付けられた部屋には、日本でもみる分娩台とお風呂。
入る?と聞かれたのですが、とりあえず「後で。」と答える私。
今になってみると、なぜ最初に入らなかった!!と後悔しています。

ここからは陣痛がきつくて記憶があやふやなのですが、1~2時間がんばった頃に胃の中のものを戻してしまい、水を摂取できない状態に。
陣痛時間が長いのに子宮口がなかなか開かないので、点滴で水分補給とおそらく少しの痛み止めもいれてもらいました。
無痛分娩の話が最初に出たのもこの頃。
自然分娩がしたかった私は、もう少しがんばりますと答えました。

3時頃に子宮口が8cmまで開きました。
このころには陣痛がくる度に低音でうなっていたので、喉も少し痛かったです。
あと2cm!!

そしてさらに2時間後。
子宮口は変わらず。
帝王切開と無痛分娩の二択を迫られました。
仕方がないので打ってもらうことに。
男のお医者さん(シフトが変わったので)が大量の書類とともに現れ、夫が急いでサインしました。
背中に打ってもらい、緑のボタンを渡されます。
痛みが出たら、そのボタンを押すと少量の痛み止めが追加で流れるのだと思うのですが、私は怖くてなかなか押せませんでした。
身体の左右のどちらかに痛みが出ると、体の向きを変えて、痛み止めの流れ方を調節します。

この痛み止めで2時間ほど寝ることができました。そしてまた徐々に陣痛の波がやってきます。
これを打つとトイレに行けなくなるので、人生初のカテーテルも経験しました。

朝何時か忘れましたが、子宮口が前回に。
赤ちゃんがいよいよ下がってきます。
そして2度目のシフトチェンジ。
担当者が来て握手。

10時頃に赤ちゃんの髪が見えると言われました。
いよいよ踏ん張りどころです。

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